島田市に位置する大井神社の神様は?白蛇伝説とは?

島田エリア

静岡県島田市にある大井神社は、大井川の恵みと歴史を感じられる神秘的なスポットです。

豊かな自然に囲まれたこの神社は、地域の人々の信仰の中心として長く親しまれてきました。

大井川の清流のせせらぎを聞きながら、神聖な雰囲気に包まれる大井神社の魅力をご紹介します。

大井神社とは?ご利益や歴史は?

大井神社は御祭神
水の神弥都波能売神(みつはのめのかみ)
水に関連する神として、命の源である水を司り、母性や生命の誕生を象徴しています

土の神、波邇夜須比売神(はにやすひめのかみ)
土を司る神として、豊穣や安定を象徴し、母なる大地の力と結びついています。

 日の神天照大神(あまてらすおおみかみ)
太陽を司る神で、光や生命を象徴します。日本の最高神としても崇められ、強い母

三柱共に女神様であらせられることから、安産の神、女性や子どもの守護神として幅広く信仰されてます

生命生産の神、お清めの神・お祓いの神、そして江戸時代参勤交代の大名や、飛脚が旅の安全を祈願したことから、旅行安全、交通安全の神として人々から信仰を寄せられています。

大井神社の歴史

大井神社では流着伝説が残されており、元は大井川上流の谷畠村の大沢(現・榛原郡川根町)に祀られていたが、建治2年(1276年)の洪水で流されて島田に漂着し、以後は島田の下島(現在の御旅所の地)に祀られるようになったという。

この元宮伝承地である大沢地区では、現在までに「大井神社旧社跡」碑が建てられている(ただし元宮伝承地は大沢地区の他にも数ヶ所ある)。

大井川は農耕に欠かせない一方で洪水も繰り返したことから、流域では大井川に対する信仰が深く、「大井神社」が50社以上も分布することが知られる。

慶長9年(1604年)の秋、島田の街をかつてない大洪水が襲いました。

この災害により、街の大半が流れ、大井神社も深刻な被害を受けました。伝説によると、この時に大井神社の石の鳥居が海辺まで流れたといいます

この大災害の後、島田の街は現在の元島田に約11年間避難することになります。

大井神社も隣接する野田山に移転座になりました。には、「大井の段」「大段」「小段」「お手水ヶ谷」などの地名が残っており当時の様子を偲ばせます。

大井神社白蛇伝説

昔、大雨で大井川が氾濫した時、島田の町が大洪水に見舞われました。
水かさは増す一方で町もさすがにこれまでと諦めかけたとき、赤い目をした白い大蛇が現れて大雨の中を静かに町の下の方へ進んでいきました。
大蛇は高島の堤防まで行き、ひと暴れして大きな尾で堤をこわしました。
溢れていた水は見る間にひいて、町は洪水からのがれることができました。
水がひいたのを確かめると、大蛇は白い着物姿の美しい女性になり、町の裏通り(新田町)を通って大井神社に戻っていきました。
この時『なんていい女なんだろう』などと邪な目でこの女性を眺ながめた男たちは、熱を出して寝込んだそうな。
また、良く見るとこの白い大蛇の目は片方が小さかったそうで、島田の氏子は必ず片方の目が小さいのだそうです。

今でも大井神社のご本殿には6尺ほどの蛇が住んでおり、見かけたものが手を合わせて『どうぞお帰りください』と唱えると、ご本殿に帰ってゆくといいます

昭和50年ころまで新田町で語り継がれていた伝説だそうです。

島田大祭 帯祭り

大井神社の帯まつりは、300年以上の歴史を持つ島田市の重要な祭事で、日本三奇祭の一つに数えられる伝統的なお祭りです。
帯祭りの由来は、かつて島田に嫁いだ花嫁が、安産祈願で大井神社に帯を奉納し、その帯を掲げた大奴が大祭で町中を練り歩くことで、花嫁のあいさつ回りに代えた風習に由来します。
以下にその特徴と歴史をまとめます

  1. 起源と歴史:
    • 元禄8年(1695年)に始まりました。
    • 嫁入りの際の挨拶回りの風習と、安産祈願の信念が気づいて発展しました。
  2. 祭りの特徴:
    • 大奴(おおやっこ)が豪華な帯を太刀にかけて行列を行います。
    • 御神輿の渡御、大奴の行列、鹿島踊り、屋台の地踊りなどが行われます。
    • 元禄絵巻さながらの華やかな行列が特徴です。
  3. 大奴の所作:
    • 足の上げ方、高さ、指先の動きまでに伝承されています。
    • 一見奇妙に見える所作は、実は御神輿の前を歩きながらお祓いされていると思います。
    • 静岡県の無形文化財に指定されています。
  4. 鹿島踊り:
    • 疫病散布を願って踊りた踊りで、御神輿の渡行とともに行われます。
    • 大井神社が島田宿の氏神に定められた祭礼の際、供奉の列に加えられたものであるといわれています。
    • こちらも静岡県の無形文化財に指定されています。
  5. 開催頻度と時期:
    • 3年に一度開催されます。
    • 次回は2025年の開催予定です。
  6. 祭りの流れ:
    • 初日(土曜日):大井神社で宵宮祭、各街のお供が町内外で披露されます。
    • 二日目(日曜日):本祭で、大井神社での大祭の式、大奴、大鳥毛、鹿島踊りのお宮めぐりが行われます。

帯まつりは、島田市の歴史と文化を色濃く反映した、観光客やカメラマンにも人気の高い祭事です。

江戸時代からの伝統を今に伝える貴重な文化遺産として、大切に守り継がれています。
 

初詣の特徴

  • 大晦日の23時半頃から参拝者が集まり始めます
  • 元日0時には大井神社龍神太鼓が奉納されます
  • 三が日の参拝客は例年約10万人が見込まれています
  • 元旦から3日の8:30~17:00頃まで、拝殿前にて、参拝後に福銭・御神酒(おみき)が配られるそうです
  • お正月限定の御朱印が用意されています。限定御朱印:500円(期間:1/1~1/31)
  • 駐車場は歩いて10分位のぴ~ファイブが推奨されています。

まとめ

これらの御利益は、大井神社の長い歴史と地域との深い気づき、そして「帯まつり」などの伝統行事にあります。

特に安産祈願と水に関する御利益は、大井神社の特徴的な御利益ですと言えると思います。

また境内には他にも多くの神社があります。

学問の神様を祀る大井天満宮や健康祈願を行う春日神社など、それぞれ異なるご利益があります。

また、美しい自然や文化財も楽しむことができるため、散策するだけでも充実した時間を過ごせます

ぜひ近くに来た際には参拝してみてはいかがでしょうか。

所在地

〒427-0025 静岡県島田市大井町2316番地

車・バイクをご利用の方

東名高速道路

吉田ICを下りて左折、15分(約13km)

バイパス

旗指ICを下りて南進、4つ目の信号を左折(ICより4分)

旧国道1号線

変電所のある信号をを南へ曲がって信号を2つ越えてすぐ右側
※帯祭りの期間(3日間)は本通りを中心に交通規制が実施されますのでご注意下さい。

公共交通機関をご利用の方

JR東海道線

島田駅下車 徒歩5分(北西に約400m)

 
 
 
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